今年も桜を楽しみましたか?

今年も桜を楽しみましたか?

こんにちは!
FORUMの大原です。

もう桜も散り始めてしまいましたが、みなさん今年はお花見に出かけましたか?
もちろん桜の名所に行くのもいいですが、公園や街中にも桜はたくさん植えられているので、身近な場所で見れるのがいいですよね(^^)

私は家の近くで桜まつりが開催されている公園があったので、子どもを連れてお花見に行きました。
やはり春になると、屋外でのイベントも増えてくるので嬉しいですね♪

みなさん知ってのとおり、サクラといってもさまざまな品種があります。
早咲きの河津桜やソメイヨシノなど、有名な品種もたくさんありますが、今回は「オオシマザクラ」と「ヤエベニシダレザクラ」の2品種について、詳しくご紹介したいと思います!

サクラ_s.jpg


◆オオシマザクラの基本情報
科名・属名 バラ科・サクラ属
分類    落葉高木
樹高    5m~20m
原産地   伊豆諸島
開花期   3月~4月

手前オオシマザクラ,奥が十月桜_s.jpg
(手前はオオシマザクラ、奥は十月桜)

◆オオシマザクラの特徴
サクラのなかでもオオシマザクラは背が高く、美しい傘状の形をしています。
サクラの花といえばピンクを思い浮かべますが、オオシマザクラの花は白く、一重咲きで大きな花を咲かせます。

オオシマザクラの花_s.jpg

また生長が早く、薪として火力が長持ちするため、燃料として利用されてきたことから「タキギ(薪)ザクラ」という別名があります。

オオシマザクラの幹_s.jpg

オオシマザクラは名前のとおり、伊豆大島が有名な名所です。
伊豆大島には有名な1本のオオシマザクラがあり、樹齢は800年以上といわれています。その幹は8メートル以上もあり、神が宿るような姿をしており、国の天然記念物に指定されているそうです。

樹齢800年のオオシマザクラ_s.jpg
参照:伊豆大島ナビ 国の特別天然記念物『桜株』


◆ヤエベニシダレザクラの基本情報
科名・属名 バラ科・サクラ属
分類    落葉中高木
樹高    5m~8m
原産地   日本、中国
開花期   4月中旬~下旬

◆ヤエベニシダレザクラの特徴
江戸時代から栽培されており、しだれ桜の中では最も人気の高いエドヒガン系の品種です。
桜前線より少し遅れて開花し、2週間ほど花を楽しむことができます。
下向きに垂れた枝に、たくさんの濃桃色の八重咲きの花を咲かせます。

ヤエベニシダレザクラの花_s.jpg

ヤエベニシダレザクラの名所としては、京都の平安神宮が有名です。
エンドウザクラ(遠藤桜)やヘイアンベニシダレ(平安紅枝垂)という別名があるのですが、明治時代に遠藤庸治という人が平安神宮に多くのヤエベニシダレザクラを献上したことから、その呼び名が付いたそうです。

平安神宮のヤエベニシダレザクラ_s.jpg
参照:nippon.com 春の神苑を彩るヤエベニシダレザクラ


◆サクラの育て方や管理のポイント
--植え付け・植え替え--
植え付け、植え替えの時期は、落葉したあとの12〜3月頃が適期です。
鉢植えは、2~3年に1回は必ず植え替えるようにしましょう。
地植えの場合は、事前に腐葉土などの有機物をよく混ぜた元肥を入れてから植えつけます。

--置き場所--
サクラは根をしっかり張る樹木のため、地植えの場合は広いスペースを確保しておく必要があります。
日当たりの良い場所を好みますが、強い西日が当たる場所や強風の吹き抜ける場所は避けましょう。
通気性、透水性がよく、肥よくで水もちのよい土壌を好みます。

--水やり--
地植えでは、基本的に水やりの必要はありません。
ただし夏の高温期に乾燥が続くときは、朝か夕方に十分に水やりをします。
鉢植えは、夏は朝か夕方、春と秋は1~2日に1回程度、冬は乾燥したら水やりをします。

--肥料--
肥料が切れると生育が悪くなり、病虫害にもかかりやすくなります。
鉢植え、地植えどちらの場合も、2月の寒肥、花後のお礼肥、7月に追肥として緩効性肥料を与えましょう。

--剪定--
「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」ということわざがあるように、サクラは強い剪定を嫌うため、重なった枝や混みあった枝を切る程度にとどめ、なるべく自然樹形で育てます。
適期は12月から3月上旬です。
サクラは生長してから太い枝を切ると、長期間開花しなくなることがあるので注意が必要です。
太枝を切ることがないように、小さいうちから樹形を整えるようにしましょう。

--病害虫--
サクラは病害虫対策が必要な樹木です。
てんぐ巣病にかかりやすく、枝が細く糸状にほうきのように枝分かれしている部分を発見したら、深く切除します。
使用した刃物からも感染するので、よく消毒してから次の作業を行います。
またモンクロシャチホコやコスカシバの幼虫などの食害にも注意が必要です。
モンクロシャチホコは葉を食べるので、日頃から葉を観察して見つけたらすぐに駆除します。
コスカシバの幼虫は幹の中に入って樹木を食べるので、幹の皮からヤニが出ていないか注意します。
見つけやすくするためにも、出来るだけ根元付近の雑草は取り除いておきましょう。


サクラはとても大きく育つイメージがあり、お庭では育てられないと思う人もいるかもしれませんが、300種以上の品種があり、大きくならない品種を選べばお庭でも育てることができます。
多少管理は必要ですが、毎年自分で育てた桜のあるお庭でお花見するのもいいですよね(^^)
FORUMでもいくつかの品種を扱っているので、ぜひ気になる方はご相談ください!