日本の力強い木、コナラ

日本の力強い木、コナラ

お久しぶりです!
FORUMの大原です。

年末にブログを更新してから、あっという間に10か月が経とうとしています...早いですね。
今年の初めに息子が誕生したことで生活がガラッと変わった10か月でしたが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか?

今年は数年ぶりに花火大会が各地で開催されたり、有観客のイベントが復活したりと、忙しく過ごしている人が多いのではないかなと思います。
最近ではマスクをせず外を歩くのが普通になってきたので、久しぶりにキンモクセイの香りがして、秋が来たんだなと嬉しい気持ちになりました。
やっぱり季節の移り変わりを、実際に香りや肌で感じるのって何だか幸せですよね(⁎ᵕᴗᵕ⁎)

また有り難いことに、息子誕生の記念樹としてオリーブの木をいただいたのですが、最初は枝葉が少なかったオリーブも、今では実がなり枝葉も増えてだいぶ立派な木に生長しました。

231029オリーブの木_s.jpg231029オリーブの実_s.jpg

息子の成長とともにオリーブの木も育っていくのが日々楽しみで、日常に植物がある生活の良さを実感しています。


さて本題ですが、今回は日本の美しい自然を代表する「コナラ」についてお話ししたいと思います。
コナラは日本では馴染みのある木で、北海道の北部と沖縄を除いた日本全国で見かけることができます。
その特徴的な葉と力強い姿が魅力的な樹木です。
ぜひ本ブログを読んで、コナラについて詳しくなりましょう!

コナラの森_s.jpg


◆コナラの基本情報
科名・属名 ブナ科・コナラ属
分類    落葉高木
樹高    10m~20m
原産地   北海道~九州
開花期   4月~5月


◆コナラの特徴
どんぐりが実る木として知られており、クヌギと共に雑木林を代表する落葉樹です。
古くから薪や家具材として使われてきたため、日本人にはとても馴染み深い樹木ですが、最近では雑木の庭にマッチするため、庭木としてもよく見かけるようになりました。

庭植えのコナラ_s.jpg

よく混同されるミズナラやクヌギとの違いは、葉っぱにあります。
ミズナラは別名「オオナラ(大楢)」、コナラは「小楢」と書くように、ミズナラやクヌギよりも葉が小さいのが特徴です。
またコナラは四季折々に姿を変え、春には新緑を秋には美しい黄葉もしくは紅葉を見ることができます。

コナラの葉_s.jpg

コナラはどんぐりをつけるので野鳥が止まったり、樹液に誘われてカブトムシやクワガタが寄ってきたりすることもあります。
お庭で育てている中で、普段会えないような生き物に出会えるのもコナラの魅力の一つです!

コナラのどんぐり_s.jpg

実は、コナラは盆栽として楽しむこともできます(^^)
お庭に植えたコナラから拾ったどんぐりで、盆栽を育ててみるのも面白そうです。


◆コナラの育て方や管理のポイント
--植え付け・植え替え--
植え付けは落葉期である11月~3月、植え替えは2月~3月が適しています。
根詰まりを起こしやすいため、鉢植えの場合は1年に1回植え替えを行いましょう。

--置き場所--
日当たりの良い場所を好みますが、半日陰程度なら耐えられます。
地植えの場合は、保水力と水はけの良い土壌が適しています。
またコナラは10mを超える高さに生長するため、スペースに余裕のある場所を選びましょう。

--水やり--
根付くまでは、1日2回程度の水やりをします。
根付いた後は、基本的に降雨のみで育つので管理がしやすくなります。

--肥料--
コナラは2月頃に油粕のような有機肥料、もしくは緩行化成肥料を寒肥として与えます。
根の先端から吸収できるよう、幹からは少し離して与えるようにしましょう。

--剪定--
剪定に強い樹木ですが、自然樹形を楽しむのであれば、しっかり剪定する必要はありません。
剪定する場合は、葉が落ちてから2月頃までが適しています。
枝が伸びすぎている部分や、枝が混み合って風通しが悪くなっている場所を中心に剪定を行います。

--病害虫--
カシノナガキクイムシという害虫が原因で、ナラ枯れと呼ばれるカビの病気になることがあります。
症状が酷いと枯れてしまうので注意しましょう。
この害虫は幹から入り込んで食害を起こすこともあるので、薬剤を定期的に散布しておくことが大切です。


これまで気づいていなかっただけで、近所の公園などでコナラを見ることができるかもしれません。
ぜひコナラを見つけたら葉っぱや幹を触ってみたり、どんぐりを拾ってみたり、ぜひその魅力を実際に味わってみてください(^^)