雑木の庭でつくる、心地よい空間 ③

雑木の庭でつくる、心地よい空間 ③

こんにちは。FORUMの大原です。

過去2つのブログを通して、「雑木の庭」がもたらすメリットなどをお伝えしてきました。
おそらく雑木の庭の魅力については、少しでも感じてもらえたかなと思います。

今回は、その魅力を実際に活かすための「雑木の庭の設計を始める際のポイント」について書いていきたいと思います!

ちなみに過去2つの記事については下記リンクから飛べますので、ぜひこちらも読んでみてください(*^^*)

『雑木の庭でつくる、心地よい空間 ①』
『雑木の庭でつくる、心地よい空間 ②』

早速ですが、これから家を建てる計画をしている人になったつもりで、理想の家やお庭を想像してみてください...!

やはり夢のマイホームなので、お庭については「ウッドデッキが欲しい」「家庭菜園をしたい」など、それぞれ理想とするものがあるかと思います。

雑木の庭3_①_s.jpg

この際によくやってしまうのが「欲しいものを先に庭の中に配置して、余ったスペースに植栽する」というやり方です。
これでは仮に欲しかったウッドデッキなどをつくったとしても、家の配置や敷地条件など周囲の状況に応じた植栽配置がなされなければ、落ち着きのある心地よい空間をつくることはできません。

また、「造園設計は、建築設計が終わったあとに開始する」ということがよくあります。

家やライフスタイルに合った住環境をつくるためには、造園設計は最後にやるのではなく、建築設計と同時進行で進めるのがベストだといえます。

というのも、限られた敷地の中で最適な植栽配置をするには、植栽が見えるように窓を配置するなど、家の周囲との関連性をもって設計することが、心地よい空間をつくるために欠かせないからです。

雑木の庭3_②_s.jpg

次に、設計する際の重要なポイントとして「中間領域」について書きたいと思います。

中間領域と言われてもパッとイメージしにくいと思いますが、例えば玄関ポーチや中庭やテラスなど、室内と屋外とが接し合う境界部分を指しています。

雑木の庭3_③_s.jpg
©photograph_Takuya Yamauchi

かつての日本の住まいでは、縁側などの中間領域をうまく利用した住環境がつくられていました。
日本の伝統的な住まいづくりの知恵を活かして、内と外とを心地よく接続していくことで、美しい空間をつくっていきたいですね!

今回は造園設計を始める際のポイントについてお伝えしましたが、
次回のブログでは、東西南北でどのような植栽が効果的であるかなど具体的なポイントをご紹介できればと思いますので、ぜひ最後までお付き合いいただけると嬉しいです。

それではまた次回もよろしくお願いします(^^)/


※本ブログに掲載の写真画像は全国各地のGARDENS GARDEN ネットワーク加盟工務店が施工した物件を撮影したものを同ネットワーク全体の広告宣伝のために使用しているものであり、当該物件が特定の工務店等の施工物件であることを保証するものではありません。